2025年9月14日「未来の先生フォーラム」にて京都市立洛西陵明小中学校が登壇されていました。その中でお話しされていた内容をまとめましたので、ぜひお気軽にご覧ください。
洛西陵明小中学校は2025年4月に開校した義務教育学校。掲げる教育目標は「未来に向かってしなやかに伸び続ける」。
ただし、抽象的なスローガンにとどまると実践に落とし込みにくいため、牧野先生は「コンセプト化」という手法を導入した。
この3つを授業(1時間単位)、単元、学級経営、さらには9年間の学びまで 一貫して意識することができるようにするためにもコンセプトに落とし込み共通認識を作っていくことで先生が変わっても子どもが途切れず育つ仕組みを整えた。
非認知能力は点数化できないため、従来は「伸びているかどうか」が曖昧だった。そこで導入されたのが EdvPath(エドパス)。
この仕組みによって、例えば 忘れ物が多い児童に対しては「セルフマネジメント」の力が弱いと判明。そこで スケジュールシートを活用した自己管理の仕組みを導入したところ、行動改善が見られた。
教師も「取り組みの成果が数字で見える」ことで、職員会議での合意形成や次のアクション設計がスムーズになった。
「節度・節制」の単元で、ただ道徳的価値を学ぶのではなく、忘れ物を減らす行動管理と結びつけて指導。
子どもたちは「次はどうやって改善するか」を振り返りに書き込み、行動変容に直結させた。
9学年縦割りの活動では、年齢差のある関わりを通して 「自己開示」する機会を意図的に設計。
自己紹介や異学年交流を繰り返すうちに、普段あまり発言できない子も少しずつ自分を語れるようになった。
小学6年生の宿泊学習では「他者信頼」をテーマに設定。
活動後の振り返りには「友達に頼ったら一緒にできた」「協力したら自信がついた」といった記述が見られ、非認知能力の成長が言葉として確認できた。
9年生の修学旅行では海外の人々との交流を通して、**「未来像を描く力」**を体験的に学習。
「英語をもっと勉強して話したい」「自分も国際的に活躍したい」といった前向きな意欲が多く出た。
非認知能力は「道徳・総合・特活」に限らない。
教科学習でも「単元デザインシート」を配布し、以下を明確化している。
例えば数学の単元では、途中の小テストを活用して「自分はどこでつまずいているか」を生徒に自己診断させ、改善計画を立てさせる。
これにより「自分の学習をコントロールできる」という感覚が育ち、結果的に 知識・技能の定着率も向上した。
ここからは先生の公演を元に編集部が感じたこととなります。
今回は牧野先生の実践をご紹介していきました。「非認知能力を学校教育の中心に据える」ことで、抽象的な学校目標を子どもたちの行動や成長にまで落とし込む挑戦でした。
大きなポイントは以下の3つです。
今回の事例は「特別な学校だからできた」わけではありません。むしろ、どの学校でも応用可能なヒントが含まれています。
ぜひこの記事をご覧いただいた先生の皆様には下記の要素を念頭においていただけますと幸いです。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。
京都市立洛西陵明小中学校でご活用いただいているEdvPathに興味をお持ちいただけた方は下記のリンクよりお気軽に資料をお取り寄せください。