2026.04.08 活用事例

【セミナーレポート】探究活動と生徒の変化、非認知能力の可視化でどう変わるのか


2026年3月24日に「非認知能力の可視化で学校はどう変わるのか」というタイトルにてセミナーを開催いたしました。


セミナーでは、 愛知黎明高等学校 長坂先生に「探究クロスの取り組みと成果」をお話しいただき、こちらのレポートでは、第一部の取り組みの内容と生徒の変化などを簡単にお伝えします。

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(お申し込みはページ下部より)

1〜3年生が共に学ぶ「探究×(クロス)」

愛知黎明高校では、1年生から3年生までが共に学ぶ縦割りの授業
「探究×(クロス)」を週1時間で実施しています。

生徒は主体的に地域課題に取り組み、弥富市の地元カフェと連携し「学校給食」をテーマにしたイベントを実現しました。

長坂先生は当時の様子をこう振り返ります。

「大人目線で実際にやろうとすると何が必要かを具体的に教えてもらい、生徒たちは自分たちの考えの甘さに気づきました。それでも“話を聞いてもらえた”経験が大きく、実現に向けて動き出す姿が見られました」


「探究クロス」を通じた生徒の変化

活動を通じ、生徒には次のような変化が見られました。


一人の生徒の変化が示す、探究の価値

特に象徴的だったのが、3年生Kさんの変化です。

Kさんは過去に人間関係で悩みを抱えていましたが、 探究活動では中心となってカフェ企画を牽引しました。

「挑戦することをわくわく楽しいことに変えてくれた」
「黎明高校と弥富市をつなぐことができて嬉しかった」

その経験をもとに総合型選抜でのプレゼンを成功させ、大学合格を果たしました。


見えづらい「ギャップ」に気づくことの重要性

一方でKさんには、もう一つの側面がありました。

探究ではリーダーシップを発揮していた一方、ホームルームクラスでは周囲に押され、おとなしい存在だったのです。

この「場面によるギャップ」や自己肯定感の低さは、日常の観察だけでは見逃される可能性がありますが、Edv Pathは、このような見えづらいギャップをデータとして可視化しました。


Edv Pathで見えた定量変化と支援の変化

Kさんの成長は、Edv Pathのデータにも明確に表れていました。
「自己肯定感」や「対人関係スキル」、困難を乗り越える「GRIT」が順調に伸びていることが定量的に確認されました。

長坂先生は、GRITの変化について次のように語ります。

「苦労しながらも中心となって取り組んだ経験が、特に復元力の伸びにつながったのではないか」

また、自己肯定感(特に他者信頼)の向上についても、

「外とつながり、自分のアイデアに応えてくれる人の存在に気づけたことが影響している」

と分析されています。

さらに、こうしたデータからKさんの“ギャップ”に気づいたことで
「自分に自信を持っていいんじゃない、とギャップを感じた時には、それに対して声かけができた」と、具体的な支援にもつながりました。


教員の「見方」を変えるデータの価値

長坂先生は、教員の主観とデータのギャップについて次のように語ります。

「元気に見えててもクラスに居場所がないことがある。
そのギャップは『そんなことないだろう』と思ってはいけない」

「『あ、そうなんだ』と受け止め、自分が持っていなかった視点で接することが大事」
「見えないところのギャップにこそ気づくべき。むしろ“見えすぎてもいい”と思っています」


データ共有が生む、新しい支援のかたち

Edv Pathによって得られたデータは、教員間で共有することも可能です。

これにより、
・担任だけでなく複数の教員で生徒を支援
・関わりやすい教員が適切にアプローチ
・多様な視点からの声かけが実現

といった、チームとしてのアプローチ・支援が可能になりました。


まとめ|可視化が、探究と生徒理解を次の段階へ

本セミナーでは、

・探究が生徒の内面に与える変化
・見えづらい“ギャップ”の存在
・データによって支援が変わるプロセス

が具体的に示されました。

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